カナダ山岳会の最も新しい山小屋を使用した5泊6日の氷河スキー縦走コースです。
ヨーホートラバースと呼ばれるこのコースは、以前はボウハットとスタンレーミッチェル小屋の間、約20kmの距離に山小屋がなく、テント泊をしなくてはいけなく、上級者向けの健脚コースでした。そのギャップを埋めるべくカナダ山岳会が新規に小屋を建設、2016年3月1日にオープンしました。その結果、ワプタトラバース同様、3箇所の山小屋を繋ぐことができるコースにリニューアルされました。
オンサイトは日本人グループとして初めて2016年4月にツアーを催行しましたが、今後人気が出ること必死の新コースです。
ロッキーのオートルートと呼ばれるワプタトラバースよりもアップダウンがあり、雪崩地形も多く通るので、ワプタトラバース経験者の次のステップとしてオススメのコースです。ロッキーの大自然、他の山域では決して味わうことができない、貸し切りの山を体験することができる、それがヨーホートラバースです!!
ご注意ください! 本ツアーはスノーシューでの参加はできません。
価格 : yuji@onsightcanada.comまでお問い合わせ下さい。
最小催行人数 : 4名
*ツアー参加には、ウェイバーへの署名が必須になります。
→ウェイバーについてはこちらから
ツアーに含まれるもの
ツアーに含まれないもの
ご注意ください! 本ツアーはスノーシューでの参加はできません。
4月-5月上旬の期間で要ご相談
1日目 駐車場 ~ ボウ・ハット
距離 : 8km, 標高差 : 390m, 時間 : 5-7時間
8:00にキャンモア、バンフを出発し1時間半のドライブでボウ・レイクへ。ここから氷河縦走開始です。
凍ったボウ・レイクを渡ったあと、雪崩地形に入る前にビーコンやプローブなどの雪崩ギアの使用方法をおさらいをし、記憶が曖昧な方も自信を持ってレスキューできるように再確認します。
水が枯れたキャニオンの中を通りながら徐々に標高を上げると、森林限界を抜け、アルパインエリアへとはいるとこの日の核心部分、懸垂氷河が見えてきます。その懸垂氷河の下を素早く通り過ぎ、山小屋まで150mの標高差を登ると、カナダ山岳会所有のボウ・ハットへと到着です。
食事:朝☓ 昼☓ 夜◯、宿泊 : ボウ・ハット
2日目 ボウハットを起点に1日氷河スキー/ボード
縦走に必要な食料などは山小屋に残し、軽い荷物でボウ・ハットを起点とした氷河スキー、ボードに出発します。付近には3000m級の山々がそびえ立っているので、天候がよければ山頂を目指します。頂上からの360度の大パノラマでみるロッキーの山々の景色は1勝の思い出に残ることまちがいなしです。
登頂可能な山 : マウント・ゴードン3200m、マウント・ロンダ(3015m)、セント・ニコラスピーク(2970m )など。
食事:朝◯ 昼☓ 夜◯、宿泊 : ボウ・ハット
3日目 ボウ・ハット ~ ガイ・ハットへ縦走
距離 : 10.5km, 標高差 : ↑525m ↓315m, 時間 : 6-7時間
いよいよ最新のガイハットへの縦走開始です。ボウ・ハットの目の前に広がる氷河をあがると、どこまでも続く雪原のような広い場所、ワプタ大氷原にでます。一旦氷原の最高地点まであがったあとは、ヨーホー氷河の源頭部分まで滑り降ります。ここで一息ついたあとはこの日の核心部分であるクレバス地帯の通過です。クレバス帯を縫うように登って通過したあとは、マウント・コーリーを右手に眺めながら、氷原を峠まで登ります。この部分は空に向かって歩いているような気分になるほど、空が大きい場所です。ガイハットは稜線上にありわかりにくいのですが、ガイドと一緒なら安心です。
食事:朝◯ 昼☓ 夜◯、宿泊 : ガイ・ハット
4日目 ガイ・ハット ~ スタンレーミッチェル・ハットへ縦走
距離 : 8km, 標高差 : ↑250m ↓785m, 時間 : 5-7時間
ヨーホートラバースの行程中、最も困難な日です。ガイハットからまずは下に見える凍った湖まで一気に降ります。ここの降りは斜度がきついので、雪が緩みすぎても雪崩の危険性が、硬すぎても滑落の危険性があるので、微妙なバランスが求められる場所です。無事に湖に降り立ったあとは、次の核心部Isolated Colに向けて湖を横断します。Isolated Colも急な雪崩地形なので、条件が許せば鞍部まで登りますが、危険がある場合は迂回ルートをとおります。Isolated Colに上がれた場合は、そのままスタンレーミッチェル小屋に滑り降りるか、体力に余裕があれば、マウント・マッカーサーなどに登頂も可能です。
食事:朝◯ 昼☓ 夜◯、宿泊 : スタンレーミッチェル・ハット
5日目 スタンレーミッチェルを起点に1日バックカントリー
4日目はスタンレーミッチェル小屋を起点に、軽い荷物で1日バックカントリーです。ここの小屋で延泊する理由は、ずばり付近のバックカントリー地形の素晴らしさです。地形が素晴らしいにも関わらず、高速道路から遠い小屋のため中々来ることができません。折角縦走中に訪れるのですから、連泊して付近を滑り倒さない手はありません。
3200m峰のザ・プレジデントやアイソレイティッド・ピーク、マウント・マッカーサーなど多くの山に挑戦することができます。
食事:朝◯ 昼☓ 夜◯、宿泊 : スタンレーミッチェル・ハット
6日目 スタンレーミッチェル・ハット ~ 駐車場
距離 : 23km, 標高差 : ↓675m, 時間 : 7-9時間
いよいよ最終日。スタンレーミッチェル・ハットからは降るだけですが、距離が23kmもあるので、この日も体力勝負です。スタンレーミッチェル・ハットから谷底までは一気に夏道を降りますが、朝は雪が固くなっているので木にぶつからないように注意が必要です。谷底に付いてからも、引き続き夏道を辿り、ラフィング・フォール、タカカウ・フォールなど凍った滝を見ながら、ゆっくりと歩いていきます。夏の観光シーズンにはひっきりなしに車が通るタカカウ・ロードも冬期は除雪しないので、トランスカナダ・ハイウェイまで自力で歩く/滑る必要があります。
カセドラルロッジ先にある駐車場に到着し、約50kmを自身の足で歩ききった満足感、達成感に浸りながらヨーホートラバースのツアーが終了となります。
食事:朝◯ 昼☓ 夜○、宿泊 : スタンレーミッチェル・ハット
2017年4月17日-22日 北大山スキー部OBの方々をヨーホートラバースにご案内
2016年4月13日-18日 佐藤様とのボウ~ヨーホー氷河縦走 Day5と6
2016年4月13日-18日 佐藤様とのボウ~ヨーホー氷河縦走 Day3と4
2016年4月13日-18日 佐藤様とのボウ~ヨーホー氷河縦走 Day1と2
2009年3月24日-27日 Bow-Yoho Traverse Day4
2009年3月24日-27日 Bow-Yoho Traverse Day3
宿泊する山小屋について
ボウ・ハット / Bow Hut
定員 : 30名
標高 : 2350m
一言 : キッチン棟とベッドルームがわかれているので、快適に寝ることが可能。
スタンレーミッチェル・ハット / Stanley Mitchell Hut
定員 : 22名
標高 : 2060m
一言 : 滑り地形の多様さはダントツ#1。道路から離れた立地にあるので静かな環境もグッドポイント
ガイ・ハット / Guy Hut
定員 : 18名
標高 : 2585m
一言 : 2016年建設の最新の小屋。一階がキッチンとリビング、二階に雑魚寝形式に寝るスタイル。ソーラーと風による発電で室内は電気もある(充電は不可)。
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